取締役・清水が行う社内勉強会に潜入「新卒メンバーでも役員に相談できると思ってもらえる場を作りたかった」

43名の新卒メンバーを迎え、積極的に中途採用も実施しているFUNDBOOKでは、社員の成長スピードを加速させる様々な取り組みを実施しています。そのなかでもユニークな研修が、取締役・清水が自ら教鞭をとる、朝の勉強会です。

 

その主役となるのは、新卒入社メンバーを中心とした若手社員たち。業務の進め方や仕事に向き合うマインドなど、現場に出ると誰もが様々な課題に直面します。そんなとき、相談相手として真っ先に役員が思い浮かぶ組織は多くはありません。

 

だからこそ、FUNDBOOKという会社はその常識を突破する組織でありたいと考えた清水。定期的に勉強会という接点を持つことで、ピラミッド型になりがちな関係図に風穴を開けていこう。これは社員の成長を支える場でありながら、FUNDBOOKという会社の挑戦でもあります。

 

今回は、その勉強会に潜入取材し、実際の様子をレポート。さらに、勉強会直後の清水にインタビューを実施し、勉強会を通じて伝えていきたい真の想いについて聞きました。

 


<Profile>

取締役 清水 保秀(しみず やすひで)
中央大学大学院法学研究科修了。ヤフー株式会社にてネット上の情報流通に関する法制度設計に従事後、アクセンチュア株式会社の戦略コンサルタント等を経て、2011年に株式会社日本M&Aセンターへ入社。多数の国内外M&A案件を手がけるトップクラスプレーヤーとして7年連続で目標達成、毎年昇格を果たす。2018年にFUNDBOOKへ入社。2019年4月、当社取締役に就任。

 


 

「これがマインドを変えるきっかけになったら」

毎週水曜日の朝8時。任意の勉強会にも関わらず、FUNDBOOKのオフィスには、数十名の参加者たちが集合していた。集中した面持ちで一点を見つめるメンバーたち。その視線の先には、取締役・清水の姿があった。

 

「皆さん、FUNDBOOKに人生をかけて来てくれているじゃないですか。であれば成功体験を積んでほしい。影響力のある人間になってほしい。 “これが正解”、“これが絶対的なゴール”というわけじゃないけれど、これがマインドを変えるきっかけになったら」と、この勉強会を行う理由から語りかけていく。

スクリーンには、匿名で寄せられたメンバーの疑問・不安・悩みがズラリと並ぶ。「どうしたらアポイントが取得できるのか」「どうやって知識を身につけたらいいのか」「思考を行動に移すコツは?」……現場に出てからぶつかった壁の具体的な乗り越え方から、仕事をする上で大切な心の持ちようまで実に様々。

 

朝の貴重な1時間。もちろん全てに答えられるわけではないが、なるべく汎用的な質問から順に答えていく。ときには自身の経験談を交えて実践的なテクニックを伝授し、徐々にメンバーの声にも耳を傾け対話しながら距離を近づけていく。

甘える勇気、甘えられる隙を持て!

ここで清水が、唐突に「元気?」と声をかけていく。取締役の清水が教鞭を取るこの場に、緊張した面持ちのメンバーたちへ「実は昨日、社長と深夜2時半まで語り明かしていた」と話して笑いを誘う。もちろん笑いに繋がったのは、全くそうは見えないからだ。

 

「元気は大事!皆さんも人生を楽しんでほしい」と笑顔で語りかける。「実は昔、親しい先輩にすごく怒られたことがあったんだけど、なんでだと思う?それは、困っていたことを相談しなかったこと。“信頼関係は甘えられてナンボだ”って。だから皆さんには頼れる人を3人は持ってほしい。同時に、皆さん自身も周囲に甘えてもいいんだと思ってもらえるような態度を取ってほしい。そのためにも、ときには弱みを見せていくことも大事。バッファがあるのは人としての魅力につながるから」と語りかける。

 

先ほどの話もメンバーの緊張を解きながら、甘えてもいいと思わせる作戦なのだろう。テクニックやスキル以前に、まずは人との関係性に目を向けていくこと。それがビジネスパーソンとしてしなやかに活躍していく上での基礎なのだと伝えていく。

量を求めた先に、「質への転化」がある

空気が和むと、さっそく清水が匿名で集められた質問に答えていく。最初に目に止まったのは「質のいいアポイントとはどういうものでしょうか?」というもの。清水はまずコミュニケーションと同じように、相手の状況次第ではどうしようもない部分もあるのが仕事だと、メンバーの肩に入った力をほぐすように話す。

 

ここでは、どんな質問に対しても決して否定からは入らない。そんな安心感がメンバーの間に広がっていくのを感じた。「お客様の機嫌がたまたま悪いこともある、急用が入ってしまうということもある。だから最初から質を意識するよりも、まずはどれだけお客様に情熱を傾けていけるかを大事にしてほしい」と続ける清水。

 

その「情熱」とは、「お客様の1分あたりの価値を最大化させるための準備だ」とも。それは「これだけ準備してくれたのだから」と、優先順位を上げてもらえるように徹底的に準備をすること。

 

例えばメールアドレスを知っているのであれば、事前にアジェンダを送っておくなど、具体的な手法も踏まえて「本質的な量をこなしていくことで、結果的に質が上がっていく」のだと話した。ただ単に「量をやれ」ではなく、その先に「質への転化」があることを伝えると、「やってみよう」という声が聞こえてきそうなほど、メンバーの眼差しが光って見えた。

覚悟を持った意識は、必ず実現できる!

相手の心理を見抜く手や目の動き、多くの知識を整理して身につけていくための記憶のタグ付け……など、清水が実践してきた具体的な営業テクニックも次々と明かされていく勉強会。だが、そうしたヒントをいくつももらったとしても、実践できなければ意味がない。そんな不安が出てきそうな絶妙なタイミングで「思考を行動に移すコツは?」の質問を答えていく。

 

「できるんだという自信、やるんだという覚悟を持って、どれだけ意識できるかがすごく大事」と力説。「でも全部一気にやろうとするとストレスになっちゃうから。何か1つ、本気で変わりたいと思うことを尊敬する人に宣言したらいい。“明日からこういうことをやるから、見ていてください”だったり、“やりきったらご飯に連れて行ってください”など何かご褒美を自分で自分の人生にあげることって大事」と成功させるコツも伝授していく。

 

さらに「極端な話、夢をコントロールしようと意識したこともあった」と、清水の個性的な価値観が話される。今までがこうだったから、一般的にこうだから……など可能性を狭めているのは自分だということ。「どうしたらできる?」ではなく「やる、できる」。勉強会の最初にも伝えられた「マインドへの切り替え」こそ、プロ意識の第一歩だということを再度印象づけた。

 

「そのためにもロジカルシンキングができるようになると、もっと人生が楽しくなっていくんだけど、それはまた今度1時間かけて話していきますね。じゃあ、お疲れ様!」と、次の勉強会が楽しみになる予告と共に、この日は幕を下ろした。

<勉強会直後インタビュー>

取締役自ら、若手社員に勉強会を毎週行うというのは、他社ではなかなか聞かない取り組みだと思うのですが、なぜ実施しようと考えたのですか?

清水:FUNDBOOKは新卒メンバーを43名迎え、急激に組織が拡大しています。そうなると、必然的にピラミッド階層が増え、経営陣と現場に距離ができがちです。組織の問題は、多くがコミュニケーションギャップによって信頼関係が構築できないからだと私は考えています。

 

では、どうしたらその距離感を埋められるのか。それは、時間と労力を使ってメンバーに歩み寄るしかないんです。「マネジメントがうまくいかない」と嘆く管理職の方に問いたいくらいです、「ちゃんとメンバーのために時間を取っていますか?」と。

 

現場のリーダーやマネージャーも、なかなかそれができていない。ならば、取締役である私がまず毎週1時間、入社してまだ間もないメンバーに直接会って、どんな小さな悩みにでも耳を傾け「取締役にも相談していいのだ」と思ってもらえる場を作って見せていきたいと考えました。

清水さんの経験を踏まえた、実践的なテクニックや活用事例が満載でしたね。

清水:言ってしまえば、営業手法も考え方も、求めればいくらでも本で学ぶことができるんです。しかし、M&Aの仕事は、真面目で勉強ができれば成果が出るというものではありません。実際に去年MVPを獲得した社員も、高学歴タイプではありませんでした。

ときにはお客様の懐に入っていく甘え上手な部分があったり、この人になら本音を言えるという安心感であったり……「人間的魅力」という言葉に集約されるようなものが必要です。私はよくM&Aの仕事を「結婚や恋愛」に例えて話しているんです。というのも、お客様を魅了しながら、パートナーのように心から尽くしていかないとうまく進めていくことができないからです。

しかし、どんなにいい恋愛マニュアルがあっても、スマートに相手をエスコートできる人と、そうじゃない人が出てくるように、同じ教科書を見ても活用の仕方には経験やセンスが必要になってくる。マニュアルを読み上げるだけじゃ、経験も身につかなければセンスも磨かれないので、私個人のリアルな実体験を共有することで、メンバー自身が経験したかのような手触りとして残るようにしています。

目や手の動きに注目しながら話を進めていく、心理的なテクニックも大変興味深かったです。

清水:人間は制御できない部分に、本音が出ますからね。心の機微をとらえて、相手がどんなことを考えているのかを察することができなければ、何事もうまくいきません。心の動きを示すヒントと、実際に私がどういう状況で何をどのように話して、結果どうなったのか……というところまで詳細に伝えていくことで、私の経験を土台にして、新しい経験を積み上げていくことができるわけです。

その上で「やっぱりここがうまくいかない」という悩みをまた吸い上げて、勉強会で答えていく。そんな思考と行動のスパイラルを作って、センスの部分まで磨いていくことができたらと考えています。

こうした生きたノウハウの共有というのは、以前は飲み会などのコミュニケーションで行なわれていたように思います。朝に勉強会をする理由は何かあったのでしょうか。

清水:実際に、ランチミーティングのような形で実施していたこともありました。しかし、昼休みや夜となると、急に別件が差込みで入ってしまうことも少なくありません。1日の始まりに、必ず時間を確保できるという点でも、朝に行うのが合理的なんです。

 

それから、朝8時に元気に会社に来る、という行動習慣を身につけてほしいという願いも込めています。そうした1つひとつの物事の奥にある、明言化されていない願いや狙いを察することができる思考能力も育んでいきたいですね。

 

目の前に出されたものをただ受け取るだけではなく、自ら疑問を持って仮設を立てて、確かめにくるような。そのくらい日々の様々な事象に対して常に思考を巡らせることができる人になってほしいと思っています。

「元気が大事」「人生を楽しんで」という言葉も印象的でした。

清水:元気がもっとほしいなというのはありますね。皆さんメモもしっかり取っていて、真面目で素直なんですよ。しかし、どこか遠慮がちというか、“いい子になりすぎちゃっている”部分があるかもしれません。もっとその場の空気感というのを楽しんでもいいんじゃないかと思うんです。誰かと同じ場、時間を共有しているからこそ、得られるものにもっと価値を感じてほしい。

 

先ほどもお話した「与えられたものを受け取るだけ」ではなく「自ら取りに行く」マインドにも通じると思うのですが、1人で机の上で手を動かすことだけが学びではないわけですから。FUNDBOOKでは、福利厚生として食事や懇親会などのコミュニケーションが目的となる費用を負担しています。しかし「どんどん使っていいよ」と言っているのに、なかなか活用できていないメンバーが多い。

 

これまでの経験上、成功を掴んでいるメンバーほど「よく使ったなー!」と、笑っちゃうほど動いているんですよね。気になった人にどんどん声をかけて、巻き込んでいく力がある。どんなに次の日が朝早くても、声がかかったら会いに行く。そうしたエネルギーを持った人は、やはり仕事を楽しんでいますよね。そして、必然的にお客様の信用も得ていくわけです。そうした意味でも、少しはみ出るくらいの勢いは大歓迎です。

 

「これを教えてください」「飲みに連れて行ってください」「もっとこうしていきたいです」……という声に対して、いくらでも応えていこうというのがFUNDBOOKらしさ。役員陣もどんなに忙しくても時間を取りますし、まだない新しい取り組みなら一緒に創っていこうという思考の持ち主ばかり。とことん付き合う覚悟はできているので、ぜひ一緒に思いきりいい仕事をして、人生を楽しみましょう。

22新卒総合職 / 株式会社FUNDBOOK

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