【New Member Story】キーエンス出身者が感じたM&A仲介の魅力。「会社の知名度に頼らない営業で実力を試せる環境」

当記事では新卒でキーエンスに入社し、2023年4月にfundbookに参画した髙田に、M&A仲介業界を選択したその強い思いについて聞きました。


 

<Profile>

髙田 健史(タカダ ケンジ)

 

神奈川出身。上智大学卒業。大学卒業まで一貫してサッカーに取り組み、高校時代は神奈川県代表に選出される。大学卒業後は新卒で株式会社キーエンスに入社。関東圏の製造業者に対し、印字機の販売に従事。入社2年目で半期営業成績上位の成果を収め表彰される。2023年4月にfundbookへ参画。

 


 

fundbookからのスカウトでM&A仲介の仕事と出会う

新卒でキーエンスに入社されたそうですが、就職活動はどのような軸で進められたのでしょうか。

髙田:当時は大きく2つの軸があり、ひとつは自分の仕事の成果への対価がしっかりしているかを重視しました。

 

もうひとつは、営業が強い会社であることです。

もともとはコンサルを志望していたのですが「入社1年目の新卒が自分の会社をコンサルするとなったら、『社会を知らない奴に……』と顧客が思うだろうな」と感じまして。

まずは、お客様との接点を一番持てる営業職でビジネスマンとしての経験を積もうと考えました。

 

そのなかでキーエンスを選んだ理由を教えてください。

髙田:一番大きいのは、大学の先輩がキーエンスにいたことです。

 

先輩から内部の話なども聞けていたので、環境に自分の性格が合いそうだと思いました。もちろん、新卒としては非常に高い給与水準というのも決め手のひとつでした。

 

キーエンスでどのような仕事を担当していたか教えてください。

髙田:商材は印字機を扱っており、製造業全般に営業活動を行っていました。

 

ダンボールへの印字から金属部品へのレーザー印字まで、あらゆる印字機を扱っていました。商材の単価は標準価格だと数百万円くらいでした。

 

キーエンスには2年ほど在籍。そのなかで一番印象に残っている仕事を教えてください。

髙田:入社1年目のとき、新規のお客様に数百万円の印字機をその場でご注文いただいたのが心に残っています。

 

印字機は印字する以外の付加価値を生みにくい機械なので、しっかり予算を取って半年後に購入といった流れが基本なんです。

まして印字機は「印字せずに手で書けばいい、シールを貼ればいい」と考えられがちです。

 

その状況下においても、お客様のニーズに合わせたご提案をできたことで成約に繋がり、社内的にも評価してもらえる仕事となりました。

 

転職はいつ頃から検討され始めたのでしょうか。

髙田:2年目の後半くらいですね。

 

来期の数字を検討するなかで「ずっと同じ仕事が続くんだな」と感じたのがきっかけです。

商材は変わらない、お客様も同じ地区の既存先をルートで訪問するという環境で、日々の仕事から新しい面白みが感じづらくなり、今後のキャリアを考え始めました。

 

またキーエンスは上のポジションが詰まっており、昇進面でも時間が掛かってしまうと思い、ビズリーチに登録しました。

 

転職活動の際にM&A仲介が候補に入ったきっかけを教えてください。

髙田:ビズリーチでfundbookからスカウトが届いたのがきっかけで、そこから徹底的に情報収集をしました。

 

新卒時に目指されていたコンサルではなく、M&A仲介を選ばれた理由はありますか?

髙田:実はもともと日本M&Aセンターを知っているくらいで、M&A業界にほとんど興味はなかったのですが、情報を集めるうちにM&A仲介のほうが楽しそうだと思うようになりました。

 

特に、自分の実績が報酬としてしっかり反映される点、逆に結果を出せなければ報酬に繋がらないというリスクの大きな世界に魅力を感じ、ワクワクする気持ちが湧いたのを覚えています。

 

情報収集にはかなり力を入れられたそうですが、どんな媒体を活用されましたか。

髙田:転職エージェントが運営するYouTubeチャンネルや口コミサイトなど、たどり着ける情報は一通り確認しましたね。

 

M&A企業が運営するYouTubeチャンネルは「いいところばかり出してるな」と思う一方で、ネガティブに書かれている口コミもあり「退職する人たちはこういう風に思いながら辞めるんだろうな」と、良い面も悪い面も参考にしました。

 

M&A仲介企業のなかで、fundbookを選んだ理由はなんだったのでしょうか。

髙田:ベンチャーという成長フェーズの企業のなかで、会社の知名度に頼らない仕事をしてみたかったからですね。

キーエンス時代は、お客様も自分のことを「キーエンスの営業マン」としてやり取りをする環境であり、私自身の力で営業をできているのかは疑問でした。

 

また、スカウトを頂いてから面談を組んでいただくまでのスピード感も魅力でした。

 

選考の過程で髙田さんの最終的な意思決定に影響を与えた部分はありますか。

髙田:最終面接で畑野社長とお話ししたことですね。

 

今後の会社のビジョンを尋ねたときに、この人に付いていきたいという気持ちが芽生えました。

会話をしていて、この人の話をもっと聞きたいと思ったんですよね。人を惹きつける魅力を感じました。

 

逆にfundbookを選ぶにあたって、不安を感じた部分はありますか。

髙田:fundbookは未上場企業であり、会社の業績や社内の雰囲気など実態があまり掴めなかったところは不安でした。

 

ネットにも様々な情報がありましたが、第三者の情報で判断はしたくなかったため、採用担当の方には気になることはすべて確認させてもらいましたね。

丁寧に答えていただけたので、すっきりとした状態で入社を決めることができました。

 

一方で、業務面においては、新規のテレアポの経験や財務・税務・法務などの専門知識もほとんどなかったので、そこには少し不安を感じながらの入社となりました。

 

キーエンスという高年収を保証される大企業を飛び出すことに抵抗はありませんでしたか。

髙田:不安はもちろんありましたが、それ以上に「この会社にあと数年いたら辞められなくなる」という感覚が強かったです。

 

昇給したら金銭的にも安心してしまいますし、結婚もしたらさらに身動きが取りづらくなります。

 

それなら、独身の今このタイミングにチャレンジするしかないと思って決断しました。

 

自分で一から方法や戦略を考えられる楽しさ

まだ入社間もない段階ではありますが、業務に対しては不安などはありませんか。

髙田:まだ本当に始まったばかりで分からない部分も多いですが、先輩の姿を見ながら、仕事をしていく中で身に付けていくことができるだろうと感じています。

 

ただ、提案内容や持参する資料などは積極的に学んでいかないと、的外れな提案が増えてしまうと思います。

 

会社の雰囲気や働き方についてはいかがでしょうか。

髙田:入社前は夜は終電で帰り、始発で出社するような環境をイメージしていましたが、そういうわけでもなく、裁量権を持って自己管理できる自由な社風でした。

 

働く上で働く時間に制限がないことは、キーエンス時代との大きな違いです。

 

キーエンスといえばマネジメント体制がしっかりしている印象ですが、ギャップは感じませんか。

髙田:fundbook内でも指導担当者によって違うと思いますが、私の場合はキーエンス時代よりも今のほうがしっかりとマネジメントしていただいているかもしれません。

 

指導担当者について、どのような印象ですか。

髙田:FBLOGの記事にも出ている小倉さんに指導いただいていますが、すごいパッションを持ちながらも、合理的すぎると感じるくらい論理的思考をお持ちの方で、素直に目標となる方です。

 

「この人に付いていけば成果が出る」と信じられるので、頑張って真似ようとしていますが……真似しきるのは大変ですね。

 

M&A仲介の世界に飛び込んだことで、新たな成長や学びなどはありましたか。

髙田:fundbookだからこそかもしれませんが、ソーシングなどでも「これをしたらとダメ」といった方針がないので、毎日の業務を試行錯誤して改善できる楽しさは今まで得られなかったやりがいですね。

 

キーエンスでは決められたエリアや商材での施策に限られており、営業ができることは限られていたので。

 

キーエンスのように方法論や知名度が確立されていれば、仕事も楽になると思います。その点でfundbookではソーシングも泥臭く行う必要がありますが、そこは苦にならないですか?

髙田:むしろ、自分で一から方法や戦略を考えていくことが楽しいです。

 

決められたことだけをやって試行錯誤ができない環境なら、どこの会社でも同じかなと感じます。

 

最後に、今後のビジョンを教えてください。

髙田:1年目から社内で一人前と認められる結果を出したいですね。

 

そのためのイメージはできていて、今はどこから攻めるかを考えています。

 

最初は経験のある製造業に特化して進めるつもりですが、製造業だけしか知らない人間では面白くないと思うので、いろいろな業界について勉強して成約を結ぶことが目標です。

 

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